この記事を開いて頂いて大変ありがとうございます。
この記事は、次の方向けに書かれています。
・60歳からのチャレンジをしたい方
・自転車が好きな方で、佐渡ロングライドに参加されたい方
・佐渡が好きな方
佐渡ロングライド210 2023.5.21 に参加してきました
佐渡島は、日本有数の大きさを誇る島です。
その島を一周する、自転車のロングライドイベントに参加してきました。
佐渡ロングライド210 2023.5.21(日)
選んだコースは、距離210㎞のAコース
動機は、2つありました。
一つ目は、一日で走る距離で210㎞は、未知の経験なので、是非トライしてみたかった。
二つ目は、佐渡の絶景を見たかったこと。
今年は、仕事の負担が減った事もあり、仕事の休みも含めて5日間の日程で計画を組んで参加です。
↑ 上の写真は、佐渡ロングライドのマップです(これを持って走ってきました)
佐渡島まで、車で約700㎞は、想像以上に遠かった。
僕が住んでいるところから、佐渡島まで、フェリー区間を含めて約700㎞あります。
新幹線を乗り継いでいくのか、車で行くのか迷いましたが、島の中の移動もあるので、車で行くことにしました。
当初は、一人で行くことにしていたのですが、危ないということで、嫁が一緒に行くことになり、娘も新潟で合流して、3人での旅行です。
1日目は、福井泊。
2日目は、福井⇒石川⇒富山⇒新潟⇒佐渡島です。
富山の県境から、新潟の県境まで、延々とトンネルが続きます。
富山の名所、「親知らずの難所」は、海の上をとおりますが、トンネルが長いです。
長い、長いトンネル区間が終わっても、新潟は大きい。
延々と新潟が続きます。
2人で交代で運転したのですが、それでも結構大変です。
佐渡島へ渡る
佐渡島へ、新潟からフェリーで渡ります。
所要時間は、約2時間30分。
始めてのフェリーということもあり、一等のチェアー席で優雅に仮眠しながらの旅です。
新潟から、佐渡が見えるとかの情報もありましたが、肉眼では全く見えません。
フェリーで沖にでると、180度、海です。
地球の丸さがわかりました。
海は、穏やかで、船酔いもなく快適でした。
到着時間は、18:30。
旅館は、港から、車で10分の「みなみ旅館」です。
大きな宿ではなく、家族経営的な、アットホームな宿でした。
部屋は綺麗で、ベッドも寝心地が抜群でした。
なにより、凄かったのが、食事の量が半端なく多いかったです。
海の幸が、どっさり、蟹も丸丸一匹、刺身もうまい、創作料理もうまい。(写真には天ぷらが写ってませんね)
ついでに、酒も飲みすぎで次の日大丈夫か?
ちなみに、連泊したのですが、次の日のメニューは蟹以外は違ってました。佐渡牛もあったよ。
次の日は、自転車の本番ですが、海の幸を堪能して、温泉にゆっくり浸かって車疲れを解消です。
佐渡ロングライド210 2023.5.21 スタート
イベント当日(出発から70㎞まで)
朝は、早いです。
3時起床、4時出発。
車で、30分走って、4時30分から当日受付。
ここで、ミニトラブル、当日受付近くの駐車場が一杯でした。仕方無く、近くのコンビニの駐車場に車を止めて、自転車の組み立てをして受付へ向かいました。
(車は、家族が運転)
ここで、時間を使い、更に、朝のトイレが結構混んでいて、ちょっとイライラ状態です。
僕は、トイレに若干の不安があり、トイレに行かないと出発できないんです。
結局、スタート時間、ぎりぎりにスタート地点に到着。
当日は、天気予報に反して、小雨。
寒かったです。
出発時間、途中の通過時間、到着時間は、ICチップで計測してくれます。
僕の出場したAコースの到着〆切時間は、18:00。
約12時間の自転車の旅が始まります。
出発 5:55:49
出発してから、55kmまでは、調子が良いなと思ったのですが、実は追い風が吹いていて良好。
55km過ぎたころから、Z坂と呼ばれる坂があります。
坂はつらいのですが、景色は絶景です。
トビシマカンゾウの黄色い花が、あたり一面に咲き誇っています。
今年は、例年より、2週間ほど開花が早かったので丁度見ごろ。
ラッキーでした。
坂を上ったところに、佐渡牛のアイスクリーム屋さんもあり、多くのライダーが食べてました。
70㎞手前の坂も、きついのですが、絶景が後押ししてくれます。
佐渡の絶景が素晴らしく、坂の苦労も忘れさせてくれます。
この頃は、こんなに快適に走れて、絶景も見れて、余裕でした。
後から気が付いてみると、追い風にフォローしてもらってたんですが、楽々、完走ペースで余裕をかましていました。
このイベントに、NHKの自転車番組の「チャリダー」の取材に来ていて、普段、TVで見ている方と実際お会いできました。
しばらく、一緒について走っていたのですが、純粋に楽しかったです。
ひょっとしたら、僕が走っている、ほんの一部でも、放送されるといいなと思いつつ、放送日を待っております。
ここまでが、本当に、本当に楽しい話。
良い事は続かない。70㎞過ぎたころからの試練、試練、試練。
自然は、そんなに甘くはなかったです。
今日は、距離は長いけど、楽勝かなと思っていたその時、
最初の試練が訪れました。
突然、強い逆風が吹き始めました。
ここからは、平坦な走りやすい区間のはずだったのですが、
自転車を漕いでも、漕いでも、風に逆らって進むのに精いっぱいです。
風がなければ、30㎞/s程度で走れる区間なのですが、速度は、20㎞/sぐらいしかでません。
自転車の大敵は、坂と向かい風なのです。
心の中で、風よやんでくれ!と祈るのですが、
風は、強く、ちょっと弱く、すごく強く吹き続けています。
このイベントは、区間ごとに制限時間が設けられているのですが、
スピードが出ないまま、どんどんと時間は進んでいきます。
風が弱まらないと、制限時間をオーバしてしまうよと、思い続けることになり、
心が折れそうでした。
結局、神頼みは通じず、向かい風は160㎞の地点まで吹き続けることになりました。
風の中では、制限時間内にゴールできないかもしれないという思いが常に付きまとっていました。
休憩所でもゆっくり休めない。
早く走れないので、制限時間をクリアする方法は、休憩時間を短くするしか無くなりました。
コースの途中に、昼食をとるところ(BS)では、次の区間で時間かかると制限時間を超えるので、
30分の余裕はないといけないと頭で計算していました。
BSへは、11:00に到着。制限時間は、12:00。
なので、休憩時間は、30分。
向かい風の中、へとへとになっているのですが、そんな事を言っている暇はないのです。
まずは、トイレ。しかし、トイレに長蛇の列になっており、トイレするのに10分かかる。
いまいましい、限りです。
弁当を貰うのに、5分かかり、食べる時間は10分、出発準備に5分。
ゆっくり休むということがないまま、出発です。
弁当の味は、覚えていません。
向かい風がおちついてきたら、坂が待っていた。
103㎞から138㎞の休憩所までの所要時間は、2時間15分。
なんとも、逆風の中、のろのろ進んでいます。
休憩所では、またも、トイレ10分、休憩5分で出発です。
138㎞から162㎞の休憩所までも、時速20㎞~22㎞でした。
しかし、ようやく、162㎞地点の休憩所の少し前から、風が落ち着き始めます。
3つの連続した坂がまっていました。
自転車の大敵は、坂と向風なのですが、その坂がそれも、3つ連続して現れます。
1つ目の坂は、180m登って降りる。
この坂が、最後の休憩所の前にあるのですが、なんとも、心の折れるような坂でした。
最初、斜度が9%~7%のきつい坂が続いて、山の上に登っていきます。
その先の曲がっているところが、斜度が緩やかになっているので、下りかな?
と思って期待して、曲がり角にくるとまだまだ上っています。
次の曲がり角の先は、下りかなと思って進むと、また上っています。
心が折れそうになります。
じわじわとした、長い、長い、登りには心底疲れました。
これまでの体力の消耗もあり、つらい坂でした。
遠くで、太鼓の音が聞こえます。
地元の方が、頂上で太鼓で応援して頂いていたのです。
そこまで、自転車を押して歩いていた人も、太鼓の音に励まされて、力を振り絞って、坂を上っていきました。
応援は、本当にありがたかったです。
島のいたるところで応援をして頂きました。
何かを叩いている方、「風にまけるな!」と励まして頂ける方、拍手を送ってくれる家族の方々、車から声援をかけて頂いた方がた、オーケストラで励ました頂いた方々。
本当に多くの応援に励まされました。
佐渡で走れて良かったなと思います。
応援、ありがとうございました。
最後の休憩所にやってきました。
残りの坂は、2つ。
疲れた体で、大丈夫かなと思いつつ、体の痛むところに、消炎剤を塗って準備です。
2つの坂をのりきれば、ゴールまで、まじかです。
まず、140m上って降りる。
最後が、100m上って降りる。
一回、登ったら、下りずに上り続けたいのですが、無常にも、0mまでおります。
体中が疲れで、悲鳴を上げています。
体力も尽きようとしてきます。
もう、坂は嫌だ。
ようやく、坂が終わりました。
最後は、よろよろ走って無事ゴールしました。
よろよろと自転車を漕いで、ノロノロ進んでいきます。
やはり、210㎞は、遠かったです。
体中が痛い。
最後は、体がつってて、動けないようにならないように気をつけ。
事故にならないよう気をつけノロノロ進みます。
制限時間一杯にゴールできれば良いのです。
到着時間 17:12:07 ゴールしました。
体は、満身創痍なのですが、ゴールの時のうれしさは、格別でした。
この気持ち良さが忘れられなくて、又、違うトライをしてしまうんでしょうね。
ゴール地点に、嫁さんと娘が来てくれていました。
2人の感想は、ゴールしてくる人を見ると、みんな元気で、嬉しそうだったよとの事。
元気じゃないんだよと心の中で呟いていました。
自転車を車に積んで、宿に戻る途中に、制限時間一杯、一杯のライダーが走っていました。
どうか、制限時間内に間に合いますようにと祈っていました。
今回のテーマは、210㎞を完走するこ事と、絶景の中を自転車で走ることでした。
佐渡島の絶景は、目にやきついていますが、写真をとる時間はありませんでした。
妻と娘の取ってくれた写真も合わせて佐渡の自然を感じて下さい。
今度、自転車で行くときには、途中、キャンプでもして、1泊2日でゆっくり回ってみようと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。